2015年11月25日

ドンと感動

美容師さんが手をすべらせ

私の膝の上にレザーカッターが落ちてきました。

カッターの刃には、

コーム状のカバーがついているので危険はない。

だから その時おばさん 少しも騒がず。


クシャクシャっと丸めた紙を 

屑かごに放り込む。

その紙が少しずつほぐれていく時

カサッ コソッ と音をたてる。

生活音のない深夜 そんな音を聞くと

わかっていても ビクッ としたものです。

若いころは、

夜が更けるにつれ 神経が研ぎ澄まされ … 。

でもいまは、

ただ眠くなるだけ。


年齢とともに 神経の太さを更新し

鈍くなってきたことを実感しています。


でも、

感動  という 感情だけは鈍らせたくない。

いくつになっても

感動できるおばあちゃん でありたい。

素直に喜ぶおばあちゃん でありたい。


母が喜ぶと 私も幸せな気持ちになるのです。



11月26日(木) もう一日 お休み をいただきます。

石臼碾き手打そば 「 百日紅 」



posted by 蕎麦屋の女将 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月23日

まっ いいか!

デイサービスの送迎車の助手席に納まった母に手を振ったら、

後部座席のおじいちゃんが

手を振って答えてくれました。

母も軽く左手をあげ、送迎車が走り出す。

角を曲がって見えなくなる。

のどかな休日の朝でございます。


日常生活はおおむね自立 … とはいえ、

私の目からみれば、

「認知症」 すれっすれの敵と暮らすのは、

なかなか骨の折れるものでございます。

常に敵の動静をうかがい 次の動きを予測し 

先手を打つべく 用意周到に作戦を練り 行動する。

しか〜し、 敵は予想通りに攻めてくるとは限りません。


あっ、 そうきたかぁ。


いくつもの失敗から学びました。

「まっ いいか。」 が 

私にとっての特効薬だと。


食器棚の中の食器の位置が 毎日違っていても

おやつに食べようと隠しておいたケーキを 

留守中に全部食べられてしまっても

私のお気に入りのソックスを 

いつの間にか履かれてしまっても


それがどうした、 まっいいか!



11月24日(火)〜26日(木) は、 休業日 とさせていただきます。

石臼碾き手打そば 「 百日紅 」



posted by 蕎麦屋の女将 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月11日

トンネルを抜けて

体調不良の長いトンネルから ようやく抜け出しました。

たっぷり一カ月かかりました。 長かった。

体調の悪い時は、妙な夢をみるものでございます。


暗いお堂の中に 大きくて古くて煤けた絵馬が何枚も並んでいる。

それを 今年2月に亡くなった義母と並んで眺めている。

絵馬と絵馬の間に 絵とも写真ともつかない 

団体旅行の集合写真のようなものをみつけました。

知らない顔ばかり。

でも、その中に義母もいるはず。

なぜかそう確信して、義母の顔を探すのだけれど、

どうしても見つからない。

そうこうするうち、

隣にいるはずの義母がいつの間にかいなくなっている。


たったこれだけの夢なのですが、

いまだにイメージが残ってます。

この夢をみてから ようやく重い腰を上げ 

医者に行きました。 

「はやく医者に行って診てもらえ。」

義母は そう言いたかったのかもしれません。


店からの帰り道、

刈り取りが終わったばかりのソバ畑で、

赤い茎だけが車のヘッドライトに浮かび上がり 

不気味です。


ことしも 喪中欠礼の挨拶状が届く時期になりました。



石臼碾き手打そば 「 百日紅 」



posted by 蕎麦屋の女将 at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする