2015年09月25日

蕎麦の声 ― 新そば編 ―

蕎麦の声 の続編です。


木鉢の中の新そばが、

も〜い〜よっ!

と言うので、そこで加水をやめると … 。

時にひどい目にあうのです。


「くくり」 を始めると、

ややっ、 加水が足りないっ。

粉がまだ水を吸い続けてるぅ。

気付いた時にはもう遅い。

木鉢の中で「新そば」が 
 
あっかんべぇ〜  をしています。

騙された。

「新そば」は 大嘘つき です。

「ここからが腕の見せ所だ。」 などとうそぶきつつ、

そば屋おやじは、加水の足りないそば粉と格闘するはめになるのです。


「新そば」 が嘘をつく理由のひとつは、

収穫したばかりのそばの実は、

含水量にばらつきがあるから。

また、そばの実一粒の内側でも

水分の偏りがあるみたいです。

乾燥しているのは実の表面部分だけ。

製粉されたこの表面部分が そば粉の中でまず先に水分を吸収し

も〜い〜よっ!  と嘘をつく。

「くくり」 を始めてから 

騙されたことに気付く そば屋おやじ。


収穫してから月日がたてば、水分が均一になっていくので、

嘘をつかなくなる。


「新そば」 の季節は、日本中の手打ちそば屋おやじたちが

「新そば」 と格闘する季節でもあるのです。


さあ今年も 百日紅店主を悩ます

「新そばの季節」 がやってまいりました。


石臼碾き手打そば 「 百日紅 」




posted by 蕎麦屋の女将 at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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