2017年04月19日

夢 第六夜 高度1万メートル

「お客様の中に お蕎麦屋さんは いらっしゃいませんか?」

機内にアナウンスが流れ 俺は夢から醒めた

隣の席に座った若い男が かったるそうに腰を浮かし 中腰のまま

通りかかったキャビンアテンダントに尋ねた

「いまのアナウンス なんて言ったの?」

「はい お客様の中に お蕎麦屋さんは いらっしゃいませんか? と」

「お医者様 じゃないの?」

「いいえ お蕎麦屋さん です」

ホッとしたような がっかりしたような 中途半端な表情を浮かべ

男は再び腰を下ろした

生意気な顔をした 医者のタマゴめ

実は 密かにこんな場面にあこがれていたに違いない


俺は迷っていた 名乗り出ようか 知らぬ顔で通そうか … 

高度1万メートルで 蕎麦屋に何の用があるというのだろう

まさか 機内で蕎麦を打て とは言うまい

下手に名乗り出て 妙なトラブルに巻き込まれるのはごめんだ

好奇心と不安を天秤にかけ 好奇心が勝った

CAに案内されるままについていった先は …


石臼碾き手打そば 「 百日紅 」



posted by 蕎麦屋の女将 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/449157802

この記事へのトラックバック