この7年間にご来店くださったすべてのお客様に感謝申し上げます
最近つくづく「お客様に育てていただいているんだなぁ」と感じます
お客様の 優しい言葉や対応も 厳しいお叱りも
すべてを糧として 百日紅はようやく7歳になりました
これからもどうぞよろしくお願いいたします
葛飾北斎の娘 女絵師・葛飾応為の生涯を描いた
朝井まかての小説『眩』(くらら)
(宮崎あおいちゃん主演で NHKのドラマになりましたよね)
この物語の一節にある 北斎の台詞が忘れられません
「たとえ三流の玄人でも、一流の素人に勝る。なぜだかわかるか。
こうして恥をしのぶからだ。己が満足できねぇもんでも、
歯ぁ喰いしばって世間の目に晒す。
やっちまったもんをつべこべ悔いる暇があったら、
次の仕事にとっとと掛かりやがれ」
毎日 同じものを作る 同じ品質を求められる
しかも量産しなければならない
「己が満足できねぇもん」を出さなければならない日もある
むしろ そんな日の方が多いかもしれない
(満足したらそこでおしまいかもしれない)
それでも お客様の目に晒す
辛い!
これからも ずっと 恥をしのんで...
あと何年 そば屋を続けることができるかわかりませんが
歯ぁ喰いしばって やっていくだけです
もし そば屋になっていなかったなら
北斎の台詞をここまで切実に味わうことはできなかったでしょう
石臼碾き手打そば 「 百日紅 」
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