2018年08月29日

寒河江 宮川製粉

山形は寒河江の地に悠然とそびえるこの社屋

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宮川製粉 さんでございます

百日紅 が常日頃からお世話になっている 製粉会社さんです

山形に来たからには ご挨拶しなければ

気さくな社長さんから 色々とお話を伺いました

「寒晒しそば」 の話とか 「肉そば」 の話とか


むかし むかし

山形の文化「肉そば」を引っ提げて 

岐阜に店を出した人がいたそうな

でも 山形の文化は 岐阜の人たちに受け入れてもらえず

結局 店は長くは続かなかったと



社長さん 見事に訛りまくってて

この "gi・fu" 一回では聞き取れなかった

ネイティブ同士の会話ときたら もう 

かなりのリスニング能力が必要

言葉も文化 受け入れましょう 異文化


「さぐらんぼの季節に来ればよがったのにぃ〜」


はい 来年 伺いますよ




百日紅 9月の営業予定です

毎週 月曜・火曜日 は 定休日です  

また 19日(水)は 「そば屋交流会」 出席のため 休業とさせていただきます

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石臼碾き手打そば 「 百日紅 」



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posted by 蕎麦屋の女将 at 23:15| Comment(0) | 蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月28日

山形の肉そば

残念ながら 時期を外してしまったので 

「天保そば」を食べることはできませんでした

まさに「幻の山形天保そば」でございました



そこで娘さんは お気に入りの 

『一寸亭(ちょっとてい)』の 肉そば を薦めてくれました

山形の「肉そば」は そば粉の割合が少なく 色も濃く 麺は太く


それはそれで 文化 ですから 否定するつもりはありません 

でも...

『一寸亭』のそばはしっかりしていて やや細め

汁は少し甘いけど 脂っこくなくて美味しい 私は好きです


ならば

鈴木製粉所 石臼館 を後にして

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さっそく 「肉そば」 を目指します


山形に「肉そば」という文化があるとは知らなかった

クルマで走っていると あっちにもこっちにも

「肉そば」の看板が立っています

山形の文化「肉そば」は ラーメン感覚のものらしい


山形市滑川の製粉所から 『一寸亭』 まで走ること約20分

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『一寸亭』のそばは 三七(勿論そば粉が七割)で 

品種は確か「出羽かおり」の夏新

水にこだわってます

肉と言うから 豚肉かと思ったら

鶏肉なので 脂があっさりしていて 美味しかったです

汁は薄口しょうゆを使った色の薄い汁

地方のそばつゆは色の濃いもの と思い込んでいたので ちょっとびっくりでした


さて 「天保そば」ですが

幻の山形天保そば保存会 のお店で

さくらんぼの季節が近づくと 食べることができます

期間限定 食数限定なので

毎年 2〜3週間で 無くなってしまうとか

来年は 是非 絶対 必ず 食べるぞ!


石臼碾き手打そば 「 百日紅 」





posted by 蕎麦屋の女将 at 20:57| Comment(0) | 蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

天保そば

そば屋の修学旅行 第三弾 YAMAGATA 2018


1998年(平成10年)福島県の旧家を解体中 天井裏から俵が六つ出てきた

俵は三重になっていて 俵と俵の間には細かく砕かれた炭や灰がびっしり詰まっていた

そしてその俵の中から出てきたものは 「そばの実」 

江戸時代の後期 天保の大飢饉 を生き延びた その家の先祖が

子孫に同じ思いをさせまいと 天井裏に保管したものだった

「そば」は 救荒作物

炭や灰は 「そばの実」をネズミや湿気から護るための知恵

先祖の 熱い思いが 真っ黒な俵に詰まっていた

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というわけで この「天保そば」に興味を持ち 

今回の そば屋の修学旅行の舞台は 山形 となりました

YAMAGATA 2018

160年前のそばの実は 様々な研究機関で発芽実験を繰り返しましたが

発芽させることはできませんでした

翌1999年(平成11年)天保のそばの実は

山形の 鈴木製粉所 に持ち込まれました

県内の手打ちそば店へのそば粉の供給を一手に引き受ける 鈴木製粉所

そばを知りつくした先代社長の鈴木彦市氏は 地元の蕎麦職人たちの協力を得て

見事そばの実を発芽させたのでした

さらに 本当に160年前のものか 俵の藁の炭素年代測定を依頼した結果 

ほぼ間違いないことがわかりました

福島のそばの実が山形で蘇ったのです そして「天保そば」と名付けられました

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「鈴木製粉所 石臼館」で 色々な資料を見学することができます

工場と石臼館の間を歩いていると ふっとそば粉のいい香りが鼻先をかすめました

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案内してくれたのは 彦市氏の娘さん 目のクリっと大きな綺麗な方でした

そば漫画「そばもん」の記事もあちこちに展示されていました

第9巻に「天保そば」が紹介されています

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天保のそばの実は 現在のように改良された品種とは違い

人の手が加わっていない いわゆる「在来種」

普通「在来種」というと小粒 というイメージがありましたが

写真右下のような巨大な実も混じっていました

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そう 俵の中には何種類ものそばの実が混在していたのです

どのような環境の地に蒔かれても

その環境に合った実が わずかでも芽を出してくれれば という

先祖の必死の思いが伝わってきます

ロマン より 執念を感じる そばの実 です


原種は 他品種と交配しないように 日本海に浮かぶ 飛島 で育て 保存されています

食べるためのそばは それを元に山形県内で栽培し 期間限定ながら

「天保そば保存会」のお店で食べることができます


最後に 娘さんが 意外なひとこと

「一つだけ 事実と違うところがあるんですよね」

えっ? 「そばもん」に間違いがあるの?

「漫画の中では、自宅が工場のすぐ隣にあるように描いてありますが

本当はもっと別の場所にあるんです」


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石臼碾き手打そば 「 百日紅 」




posted by 蕎麦屋の女将 at 21:18| Comment(0) | 蕎麦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする